2009年5月アーカイブ

世界一周で見つけたこと

世界一周で見つけたこと

世界一周を通して思ったことがある。
それは笑顔の周りには笑顔が集まるということ。
旅という非日常にいるからだろうか、感性がとても敏感になる。
旅という非日常にいるからだろうか、自分の思いを率直に伝えてもいい空気が溢れている。
思いの重なるメンバーが自然につながっていく。
笑顔が素敵な人たちが好きで、人の笑顔につながることをすることが好きだ。

SMILE EARTH PROJECTとしてシャツの売り上げでカンボジアのフリースクールにトイレをプレゼントした時も、
インドの学校に写真のパネルをプレゼントした時も、いつも2人じゃなくて、誰かが協力してくれた。
元を辿れば、ホームページを作ってくれたしょうちゃん、Tシャツのデザインをしてくれた彬君、Tシャツの販売をしてくれたつかさ君、ゆうきさん、ありがとうございます!!
そして、Tシャツを買ってくれたみんな、愛センターのあいさんや先生方、インドで一緒にパネルを作ってくれたサンタナのお客さんたち、みんながいて、本当に良かった!!

いろいろな国を旅して、笑顔に出会い、幸せをもらった。
国境、世界には物理的な境がある。外国の人、そこには心理的な境がある。
でもね、旅をして、その国の人間と友達になって笑顔でつながってみたら、そこに国境なんて関係なかった。

世界中で、様々な色の花が咲き、草木が萌え、鳥が舞う、さまざまだからこそ、豊かな自然の美しさに感動した。
世界中で、様々な人が、自分の国の言葉を話し、文化と伝統を受け継ぎ、いろいろな考えを育てていることを知り、
人のつながりには豊かで無限の可能性があるのだと感動した。
そんな中で、人それぞれに尽くし、助け合い、笑顔が生まれたら、それはどんなに素敵なことだろう。
世界が笑顔でつながったとき、それはどんな幸せを呼ぶのだろう。
SMILE EARTH PROJECTは止まらない。

旅するということは笑顔の仲間をみつけるということ。
旅するということは何に自分の心が反応するかを知って、自分の道を探すこと。
旅するということは国境の関係ない友達を作り、世界を平和に近づけること。

あなたの笑顔を広げよう。

POWER OF SMILE

おなかを抱えて 大きな声で

顔をくしゃくしゃにして 瞳を輝かせて 笑ってたあの子

幸せの風景 笑顔の理由

知りたくて 知りたくて  僕らは旅に出た

幸せ 笑顔 優しさ

欲しくて 欲しくて  僕らは旅に出た

マレーシアのジャングルで タイの山村で

カンボジアのゴミ山で インドの道端で 出会った子ども達

輝く瞳 眩しい笑顔

気になって 気になって 僕らは友達になった

貧しくてたって 家族を思い 友達を思い

感謝を忘れず 笑顔はこぼれる

遊び 学び 働き

精一杯 精一杯 子ども達は生きていた

命を燃やして 瞳は輝き

誰かの笑顔が見たくて笑い

笑顔が笑顔を呼んでまた笑い

幸せになってまた笑う

煌く笑顔 幸せへ続く道

生きて 生きて 誰より一生懸命真っすぐに

笑って 笑って  喜びで体ははじけて 生きて 笑って 幸せ続く                              

 

SMILE EARTH PROJECT

植林と土壌管理で炭素隔離を

46億年、地球の年齢。
地球上に最初の人類が誕生してからはまだ300万年。
人間なんて、地球の歴史では、新参者もいいとこなのに、我が物顔で「万物の霊長」と自賛し、今も自然を破壊し、動物達を殺戮し続けている。

前回はエジプトのアスワンハイダムによる環境破壊について書いたが、ダムの問題だけでなく、世界中で肥沃な土地が失われていることは当たり前にみんなが知っていることだ。

知っているけど、自分では何ができるかわからないこと。

世界中の森林破壊がどのように進み、どのような影響を与え、今何をしていくべきか。
 
レスター・R・ブラウン著、『プランB3.0:人類文明を救うために』の中に「植林と土壌管理で炭素隔離を」という論文が、とてもわかりやすいので紹介したい。

以下抜粋~
                        
2007年当時、縮小しつつあった熱帯地方の森林は年間22億トンの炭素を放出していた。
一方、拡大しつつあった温帯地方の森林は年間7億トンの炭素を吸収していた。
つまり、実質15億トンの炭素が毎年大気中に放出され、温暖化の一因となっていたということだ。

アジアの熱帯林が破壊されている一番の理由は、材木の需要が急増していることだ。
それに対し、ラテンアメリカのアマゾン流域では、大豆と牛肉に対する需要の高まりが森林破壊の主な原因となっている。
アフリカでは、薪の調達に加え、現耕作地の劣化と放棄による新たな農地開拓が伐採の大きな原因だ。
 
また、世界の森林破壊の半分以上が、インドネシアとブラジルの2カ国で起きている。同じく森林破壊が著しいコンゴ民主共和国は、国情が安定しておらず、森林管理が困難な状態だ。
 
プランBの気候安定化計画には、さまざまな植林活動や高度な農地管理方法の導入を通して、世界中で実質上の森林破壊をやめ、炭素を隔離しようということも盛り込まれている。
今日、地球の森林は減少しているため二酸化炭素(CO2)の主な排出源となっている。
目標は、CO2を吸収してくれる木をもっと多く育て、地球上の樹木面積を拡大することだ。

森林破壊を禁止することなど、到底無理だと思うかもしれない。
だが、タイ、フィリピン、中国の3カ国は、環境上の理由により、全面的あるいは部分的に伐採を禁止せざるを得なくなった。
3カ国とも、森林被覆が減少したことで生じた壊滅的な洪水や泥流を受けての禁止だ。
 
中国政府は、揚子江流域での数週間にわたる絶え間ない洪水で記録的な損失を被った後、個々の伐採業者の立場からではなく、社会全体から森林政策を見ると、森林を破壊し続けることは経済的に無意味だということに気付いた。
当局は、洪水を抑制する機能を持つ立木は、伐採された材木の3倍の価値があると述べ、そのことを考慮して異例の措置を取った。伐採業者にお金を払って植林業者として働いてもらったのだ――森林を破壊するのではなく、再生するために。
 
広範囲にわたって森林を伐採しているほかの国々も、洪水を含め、森林破壊が環境に及ぼす影響に直面することになるだろう。
ブラジルのアマゾン熱帯雨林は、このまま規模が縮小し続ければ、乾燥状態が続くことにもなり、火災が起きやすくなるかもしれない。
 
もしアマゾン熱帯雨林が消失したら、そのほとんどが砂漠や低木林と化し、南部の農業地帯を含む内陸部へ水を循環させるという熱帯雨林の能力も失われてしまう。
こうなると、限られた地域で次々と発生している環境上の惨事は、経済上の惨事へと姿を変える。
そして、燃え上がるアマゾン熱帯雨林は何十億トンもの炭素を大気中に放出し、地球の温暖化を加速させることになるだろう。
 
「森林破壊が続くとどうなるのか」という地域的な関心事が、やがて国の関心事へと移り変わったように、森林破壊が温暖化の主な原因となった今、この問題は国を超え、世界の関心事となりつつある。

森林破壊は、もはや地域的な洪水問題にとどまらず、世界規模での海面上昇やその他さまざまな気候変動の影響の一因にもなっている。自然はまさに今、「森林を保護せよ」という要求を強めたところなのだ。

森林破壊を実質ゼロにするという目標を達成するには、環境破壊を迫る圧力を弱めなければならない。
そうした圧力は、人口の増加や富の増大、エタノール蒸留所やバイオディーゼル精製所の建設、紙使用量の急増などから生じている。
 
地球の森林を守るということは、できるだけ早く人口増加を食い止めるということである。
アマゾン川流域の森林破壊は牛肉と大豆の需要拡大によるものだが、その責任を負う富裕層にとっての森林保護とは、食物連鎖のピラミッドの頂点から下ることである。
そして、森林破壊の禁止をうまく進めるには、バイオディーゼル精製所やエタノール蒸留所の新規建設を禁止することが必要かもしれない。

森林と気候の関係について、こうした懸念が高まっているなか、スウェーデンの大手エネルギー会社バッテンフォール社は、CO2を隔離する上で荒廃地に植林することがどれだけ大きな可能性を秘めているかを調査している。
 
調査を始めたのは、世界には18億6,000万ヘクタールの荒廃地――かつては森林や耕作地や草地だった――があり、その半分に当たる9億3,000万ヘクタールには有益に再利用できる可能性があると気づいたからだ。
全荒廃地のうち約8億4,000万ヘクタールは熱帯地域にある。
そこで森林を再生すれば、はるかに速く炭素を隔離できる可能性がある。
 
バッテンフォール社は、技術的に見て、この9億3,000万ヘクタールの土地は最大で年間約216億トンのCO2を吸収できると推定している。
世界的な気候安定化戦略の一環として、炭素隔離のコストを炭素1トン当たり210ドル(約2万円)と見積もった場合、同社は216億トンのうち18%は実現できると考えている。
 
その場合、1億7,100万ヘクタールの土地に植林することになる。
これは、インドの穀物栽培面積よりも広く、年間35億トンのCO2、つまり、炭素に換算すれば9億5,000万トン以上を隔離できることになる。
炭素1トン当たり210ドルかかるとすると、この炭素隔離にかかるコストは合計2,000億ドル(約18兆円)にのぼる。
10年をかけて年間200億ドル(1兆8,000億円)ずつ投資していけば、気候の安定を確実に大きく前進させることができる。

大気中のCO2を取り除こうというこの世界的な植林計画の資金は、その大部分を排出した先進国が負担することになるだろう。
そして、このとてつもなく大掛かりな植林活動の運営、資金調達、監視を行なうための第三機関が設置されるだろう。
 
バッテンフォール社の計画のほかにも、現在、既に多くの植林計画が進められている。
そうした取り組みを動かしているのは、さまざまな懸念――気候変動から砂漠化の進行、土壌保全、より住みやすい都市づくりについてまで――である。
 
2006年後半、国連環境計画はノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏に刺激を受け、気候変動対策として年間10億本の木を植える世界的な計画を発表した。
この10億本という目標はいとも簡単に達成され、2008年中頃には、20億本以上の木が150カ国以上で植えられた。
次なる目標は2009年末までに70億本の木を植えること。
地球に住む誰もが1本強を植えることになる。
 
農業のやり方にも、有機物として土壌中に蓄えられる炭素の量を増やせるものが多くある。
土壌浸食を抑え、耕作地の生産性を高める方法なら、大抵、土壌中の炭素含有量を増やすことにつながる。
 
そうした方法に挙げられるのは、従来の耕作法をやめて耕うん回数を最小限に抑える「減耕起栽培」か、まったく耕さない「不耕起栽培」に転換すること、農閑期に土壌を守ってくれる被覆作物の利用を拡大すること、家畜や家禽の排泄物を土に返すこと、灌漑面積を拡大すること、作物と家畜を育てる混合農業に立ち返ること、限界耕作地に植林することなどである。
 
オハイオ州立大学炭素管理・隔離センターの上級農学者ラッタン・ラル氏は、前述した方法など多くの農法の一つ一つについて、どの程度の炭素が隔離できるかを算出した。
 
例えば、農閑期の土壌を保護する被覆作物の利用を拡大すると、世界で毎年6,800万トンから3億3,800万トンの炭素を貯蔵することができる。
ラル氏が挙げている農法での全炭素隔離量を計算すると、最低でも毎年4億トン、さらに楽観的に見積もれば、最大で12億トンの炭素を隔離できる可能性があることが分かる。
 
地球の炭素収支について、私たちは控えめすぎるかもしれないが、今述べたような炭素に配慮した農業と土地管理を導入した場合、6億トンの炭素を隔離できるだろうと見積もっている。

上述したように実質上の森林破壊をやめ、炭素を隔離することで、私たちは「2020年までに炭素排出量を80%削減する」という、プランBの気候安定化目標に向かって歩むことができる。
 
そして、エネルギー効率を向上させ、再生可能なエネルギー源を利用することで、いかにこの目標に近づけるかについては、下記のアースポリシー研究所の炭素削減計画を参照してほしい。
www.earthpolicy.org/Books/PB3/80by2020.htm.

~以上

旅に出ていると、自然の偉大さに心を打たれてばかりいる。
なかでも、初夏の森林はみずみずしい気配に溢れ、生き生きと輝き、そこにいる生き物全てに活力を与えている。
もし、このまま自然が破壊されていってしまったら、未来の子ども達はどこで自然の素晴らしさを学ぶことができるのかと、エジプトの砂漠の大地を見ながら思う。
自然に生かされているという理解は謙虚な心を育む。
自然の多種多様さは寛容な心を育む。
自然の中で生きる動物や虫の死から、生死の意味を考える。
水も無く、作物も育たず、生き物を生かす力のない大地が、これ以上広がらないことを願ってやまない。

エジプト ダム建設の裏表

エジプト ダム建設の裏表

砂漠の国エジプトで、唯一の真水の供給源はナイル川だ。

エジプトに来て見ると気がつくけれど、エジプトの農地、人口、主要都市のほとんどはナイル河岸に集中している。

ナイル河の周りの土壌は豊かで、たくさんの作物が育つ。
エジプトでははるかな昔(紀元前3000年くらい)から、豊富な作物はナイル河の氾濫によって育まれると信じられ、ナイル河の氾濫を喜ぶ風習があった。
エジプトは長い間、こうして自然と共存していた。

それが変わったのは現代。
20世紀、世界中で人間は自然を支配し、コントロールしようと躍起になっていた。
エジプトでも1970年、アスワン・ハイ・ダムが完成し、ナイル河の水の流れを調整できるようになった。
その結果、氾濫原は土地開発の対象となり、クリーンな水力発電が可能となった。

しかし、自然を支配しようとした結果、自然は決して思うように支配できないことが証明された。

ダムに起因する環境問題が次々に生じたのだ。
灌漑によって新たな農地ができたが、一方で、毎年の洪水がもたらした従来の肥沃な土壌をもつ土地は水没した。
また、灌漑された砂漠地帯は乾燥がはげしく、塩性化がさけられなくなった。

地中海に面したナイルの河口には、野生生物をはぐくむ豊かな氾濫原や砂州がある。
これまで洪水によってはこばれていたシルト(粒子の細かい土砂)が不足したため、河口の土壌も海に浸食されるようになった。
現在ではシルトは河口ではなく、ダム湖の底に堆積している。

農地、考古学調査の宝庫、野生生物の生息地、村そのものなどが、すべてダムの底にしずんだ(アブシンベル大神殿やイシス神殿はユネスコが支援し場所を移した)。
汚染された水による病気など、人間の健康もそこなわれている。

さらに、ナイル川流域はヨーロッパとアフリカを行き来する渡り鳥の中継地としても重要だ。
少なくとも7種の哺乳類と70種の植物は固有種である。
絶滅の危機に陥っている動物種が少なくとも19種あり、緊急な保護を必要としている。
現在、保護地となっているのは国土の9.9%(2007年)以下である。

政府はエジプトの自然環境が、深刻な状態にあると気づきはじめた。
人口の増加によって天然資源が枯渇し、農地はどんどん痩せてきている。

20世紀、私達は自然を支配しようと格闘してきた。
21世紀、私たちは自然と共存しなければならない。
そうしなければ自然は人間のせいで破滅し、自然によって生かされている私達も破滅していく。

エジプトでは自然を敬い、自然を司る様々な神を信仰し、自然の流れの中で生きてきた。
日本も同じように、自然に存在するもの全てに神が宿っていると信じ、八百万の神として信仰し、自然をおそれて生きてきた時代があった。
今、回帰する時が来ている。

アスワンハイダム、東京ドーム164個分の大きさを持つエジプトの誇る現代の巨大建築を見渡すと、500kmに及ぶ人造湖はナセル湖に続く。
人と自然の共存はいったいどこにあるのだろうか。

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