5カ国目カンボジア。
1月3日。タイのバンコクより陸路でカンボジアを目指した。
ツアーに参加していたため難なくタイの国境を越え、いよいよ入国。
国境からシェムリアップの町まで約3時間。この短い時間でのカルチャーショックは予想以上に大きかった。
まず景色。
本当に何もない。見渡す限り何もない。その上、山や谷のアップダウンもないため、完璧な地平線が広がっている。俺、こんなにキレイな地平線見るのたぶん初めてだ。壮大というか、殺風景というか・・・、
ここがカンボジアという地だからなのか、目の前に広がる大きな景色に何だか素直に「すごい」と思えなかった。どこか悲しげというか、なんというか。うまく言えないけど、寂しい感じがする。
と、言うのもガイドにこんな話しを聞いていたからかもしれない。
彼女の名前はクミさん。
日本人で25歳のかわいい女の子。日本にいても普通にモテそうな子。
そんな彼女と一緒に車に乗り込み、浮かれ気分な俺だった。でも、彼女の話しを聞けば聞くほど俺は暗くなり、この地で6年間も生活していることに物凄い力強さを感じた。
彼女はカンボジアの現状についていろいろなことを教えてくれた。
1、この国には本当に「殺し屋」というものが存在するらしい。
相手が一般人なら300ドルぐらいで簡単に人を殺せる。相手が警察だったり政治家だったりすると金額 が上がる。でも、選挙の前になると必ず誰か死ぬとか・・・。
2、この国は公立の学校はタダで行ける。でも行かない子供も多い。行けない子供も多い。
なんでだろう?
やはり、生活のために働いている子供が多い、というのが一つある。これも大きな問題だけど、俺達が驚 いたのは次。
この国は先生の給料が安いため、先生が子供の親にワイロを要求するらしい。
「いくら払えば卒業させてやる・・・。」みたいなことが普通に存在するとか。
それもこれも先生に対する教育が全くなってないのと、給料が安いということの2つの要因がそうさせて いるとか。有り得ない・・・。
3、国境からシェムリアップまでの道路。タイのアランヤプラテートから陸路で来る人は絶対に通る道だが、 あの物凄い砂利道あるでしょ?シェムリアップまで車で3時間ぐらいずっと続いてる砂利道。
あの道がもっと整備されればいいのに?なんて思った人も少なくないはず。でもそこには分けがあった。
今現在バンコクからシェムリアップの飛行機は「バンコクエアライン」がほぼ独占しているらしい。そし てもし、この砂利道が整備されてしまうと飛行機を使う人が激減してしまう。どうやらそんな理由がある らしい。実際、カンボジアの国道で整備されていないのはこの道路だけ。
また、今年の選挙の最有力候補は、「もし自分が当選したらちゃんと舗装する」と断言しているらしい。
なんというか、政治がらみの闇の理由で、こんなに重要な道路が舗装されずに使われている。
4、この国では、防衛庁(軍隊)の力がやっぱり強いらしい。そして、めちゃくちゃ・・・。
ポルポトの名残なのかどうかはわからないが、かなり横暴なようだ。
クミさんが話してくれた話しでビックリしたのが、ある酔っぱらいが、道端でゲ○を吐いてしまったらし い。それがたまたま運の悪いことに、軍隊のお偉いさんの車のところ。それに怒ったお偉いさんは酔っぱ らいの足を撃った。そして、それを見ていたまわりの人間が彼を助けようとすると、そのお偉いさんは「 この酔っぱらいを助けたら撃つぞ!」とまわりを怒鳴りつけ、さらにはその酔っぱらいに「水を汲んで来 て今すぐ車を洗え」と命令。酔っぱらいは足を撃たれて血を流しているにも関わらず、這いつくばって水 を汲みに行ったそうだ。ちなみにこの現場、クミさんも見てたんだって・・・。
国を防衛している方々がこんなんでいいんだろうか・・・。あ、有り得ない・・・。
シェムリアップに着くまで、こんな話しを永遠と聞いていた。
「危険な場所には行くな」「日が落ちてからの移動は絶対に乗り物を使え」と言われた。
あの~・・・。
俺達、この国でやっていけるんでしょうか・・・。
カンボジアって、結構みんな普通に旅行してるよね~??
ここ本当に大丈夫なの??
聞いてた話しより深刻な感じが否めないのですが・・・。
まぁ、クミさんの話しがかなり厳選されてたのもあると思うんだけどね。それにしても・・・。
俺、ものすご~いカルチャーショックを受けてます。
まぁ、でもそんな国だからこそボランティアのやりがいはあるよね!
俺達がお世話になるのはフリースクール。子供達の世話と、先生達のフォロー。
きっと、またいい経験になるだろうね。
ちょっとがんばってきまーす!!

